理事長挨拶

ごあいさつ

私はこれまで、医療法人社団　寿量会熊本機能病院を中心として、地域リハビリテーション体制の充実、発展に努めてまいりました。リハビリテーションとは、そもそも中世期に宗教破門から解放され人間回復を確保するものでした。それが今日医学・医療的意味合いから機能回復として理解されています。

今、私たちの周りを見渡すと、社会的に弱い立場に置かれた多くの人々の存在があります。社会から排除されたり、孤立したり、あるいは差別されたり。そこで今一度リハビリテーションが本来有していた人間回復、QOLの向上により、人間の尊厳を守り、あらゆる人々が地域社会での自立を可能とするための取り組みを行ってまいりたいと考えています。そのためには、多くの人々の力を必要とします。みんなで、社会全体でこうした人々を、支え、包み込んでいく活動を広げていくことが今こそ必要です。

このような趣旨から、ここに「特定非営利活動法人　ソーシャルインクルージョン研究センター」を立ち上げました。まだ立ち上がったばかりですが、今後多くの方々にご参加をいただき、この活動を充実発展させて参りたいと思っています。皆様のご理解、ご支援をよろしくお願い申し上げます。