平成 27 年度 パラリンピック目指す選手の車いす陸上競技合宿 報告

今回、リオデジャネイロパラリンピックおよび東京パラリンピックを目指す、若手車いす陸上選手(T34,T51)を対象に、合同合宿を開催した。
普段、それぞれ一人で練習を行っているT34クラスの選手を中心に、東京・神奈川・宮崎・熊本より合計5名の選手が参加した。
期間中には、100mの加速度測定において、国立熊本高等専門学校准教授の髙橋恭平先生(学生2名含む)、動作解析において、熊本保健科学大学講師の松原誠仁先生(学生6名含む)にご協力いただき、選手の走行データ解析のための測定も実施することができた。
ロンドンパラリンピックや、仁川アジアパラゲームスに出場した選手から初心者の選手まで、21~25歳という若手選手であった。日頃は特に指導者もおらず、独自に練習を行っているものがほとんどであったため、基本的な駆動動作の確認から実施。練習全体としては、スタートダッシュのフェーズを中心に開始し、最終日には中間加速までの練習を行った。また、各選手それぞれの課題を明確にするために、宿舎にてスロー動画を全員にて確認しながら、ミーティングを行った。これまで自身の駆動フォームを、見る機会があまりなかったためか、各選手食い入るように映像を見ていた。
合宿中には、地元中学生や九州各地の大学陸上部が合宿に訪れており、非常に活気ある雰囲気の中、練習を行うことができた。また最終日には、日程の重なっていた地元のマスターズ陸上大会の100mにおいて、一組くみこんでいただくことができた。審判の先生方も、参加していた小学生~高齢者の幅広い世代の方々も初めて見る方がほとんどという状況の中、今回の合宿において明確になった課題を念頭に、レースを実施することができ、非常に有意義な合宿となったのではないかと思われた。        文責 野崎

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